PariSnap!*13区のちいさな応援

これまでも何度か前を通っていたのに、この週末、ふと見上げてみると、13区の区役所にこんな垂れ幕がかけられていた。

solidarite Japon

Solidarité Japon. 連帯・日本、というような意味だろうか。日本なら「がんばろう!」と書くところだと思うが、フランス語には「がんばろう!」といういい方はない。「がんばってね!」という時には有名な«Bon courage!»といういい方があるけれど、これは«Bonne chance!»、つまり“Good luck!” みたいな感じでも使える。もっと「みんなで一緒にがんばろう!」といいたい時には、«Tous ensemble!» そして「社会の問題とみんなで力を合わせて闘うぞ!一致団結だ!!」といいたい時には、この«Solidarité»。まぁ、なにしろ、社会主義の国なので(笑)だからこれは、「がんばろう!日本」である。彼らが自分たちの問題に取り組む時の合言葉を、そのまま素直に使っているのだと思う。

大統領や首相が日本の悲惨な状況に向けてなにがしかのメッセージを送る、というのはよく判る。外交的な意味もあるだろうし、国内向けの政治的な意図だってあるに違いない。そう思う。

しかし、この垂れ幕をかけていたのは、13区の区役所である。区民のみなさんの日常のお世話をしている一区役所である。そこに日本へのメッセージを掲げることにどんな意味があるというのだろうか? ルーヴルに行き、オルセーに行き、ルイ・ヴィトンに行き、エルメスに行き…パリに行ったことがある!という日本人は多いだろう。だがそのうちのどれだけが13区に行っただろう? 華やかな観光客たちとは何の縁もない。パリの片隅の、ちいさな13区の区役所である。僕には、これは純然たる好意と共感の表れにしか思えなかった。

やはり僕は、あまりにナイーヴにすぎるのだろう…。思いもかけなかったちいさな、けれど大きな応援に、胸の詰まった、イタリア広場の静かな夕暮れだった。

(((( Solidarité Japon! ))))

PariSnap!の更新は5年前から停止中ですが;)いちおうPariSnap!の続きとして今回の写真を掲載しておきます。停止中の過去のPariSnap!はこちらです。
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