各ソーシャル・メディア、facebook, thread, Medium, instagram, twitterではお伝えしてきましたように、4・10発売の新刊『「細雪」の詩学』、予約が開始されています!
紙の書籍としては、翻訳から約10年、単著としては約20年ぶりになりますが、東大の大学院に提出した博士論文。タイトルは変えましたが、本文をそのままのかたちでお届けします。
内容からいえば、当然、文学、日本文学研究、谷崎研究の専門家の方、
また物語理論、ナラティヴ理論、比較文学の方にも面白く読んでいただけると思いますが、同時に今回は、高校の国語科で、
さて、文学をどう教えよう…と真面目に取り組んでおられる先生方にもぜひ読んでいただきたい、と思っております。
谷崎『細雪』をテクストにした理論分析ですが、いま現在、小説を書いている、そしてこれから書こうとしている小説家、作家の皆さんにも、ヒントになることがたくさんある本ではないか、と思います。そもそも僕の関心が、“小説を書く人”の関心ですから。。
もちろんこれまで僕の本を読んできて下さった方、
特に最近、紙の本が出ていないから、紙の本が出たら買うんだけど、というようにいって下さっていた皆さんには、大変お待たせいたしました(笑)
今回は人文書、研究書ということで、
そういう理論的な本は面白くなさそうだ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
上手く読めば、ちゃんと読めるようになっていますので(笑)
また実際に本が出てきましたら、こういうふうに読むと上手く読める、というような読み方のガイドも行うつもりです。
どうぞご心配なく、予約しておいて下さい;)
また、同時発売となる『シティポップ短篇集』は、僕としては初の編著になります。
元々80年代当時、数多く発表されていた都会的な短篇小説を集めてアンソロジーを作ればきっと面白いものができるはず…と思っていたのですが、
近年、当時の日本のポップスが「シティポップ」として再評価されていることから、
この「シティポップ」というキーワードに仮託して、長年の〈夢〉を実現することができました。
2冊同時刊行、というのも僕としては人生初、です。
紙の書籍は現在需要も少なくなってきたこともあり、特に『「細雪」の詩学』は人文書扱いとなり高価ですが、
仮にこの10年、20年、僕が毎年、といわずとも、2年毎に本を出していたら。。そしてそれをコツコツ買ったとしたら。。
もちろん1万円は越えていたはず。…謎の計算ですが(笑)
特に『「細雪」の詩学』は発行部数も僅少です。
博士論文としてはありえない、故・安西水丸さんの装画も奢っておりますので(笑)
オブジェ、知的な小物だけとしてさえ、十分価値ある1冊です;)
ぜひこの際「えいやっ!」とばかり、予約をしておいて下さい。
よろしくお願いします!