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日本語でも読める小説ナラション理論の古典×2 …小説の書き方の「ルール・ブック」にも;)

日本でも有名なナラトロジーのジュネット(以前こちらのページでも紹介しました)。
実はフランスでマスターを始めた時に、指導教官から、

“フランスでは文学研究をやる人はみんな学んでることだからとりあえず読んで無駄はないよ”

みたいなかたちで紹介されたものなのですが、読んでみると、小説のナラション(日本語では結局「地の文」に近い?)分析のための理論というだけでなく、自分が長年小説を書いてきて、なんとなくやっていたこととか、
こうしなくてはいけないとか、こうせざるをえない、などと、試行錯誤しながら経験的に学んできた、小説を書くときのいわば「文法」(?)のようなものに、

“なぜそうなるのか(そうしなければならないのか、そうせざるをえないのか)”

という理論的な根拠が与えれられ、

「あー、そうだよね、なるほど、だからかー…」
ジェラール・ジュネット
みたいな(笑)非常に独自の面白さを見つけ、単なるフランスの文学研究の必読図書、という意味を超え、一種の小説の書き方の「ルール・ブック」としても熱心に読んだ、という記憶があります。

日本でも研究者なら誰でも知っているこのジュネット、特に有名なFigure IIIの«Discours du récit»の邦訳版はその後品切れ、今年密かに増刷が行われていたようですが(笑)

一方、このジュネット理論に対し、同等クラスに古典的で、重要なケーテ・ハンブルガーの理論は日本ではそれほどには読まれていないのではないでしょうか。 続きを読む

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『#新譜早耳2020』収録ディスク〜2019年度《早耳大賞》

『#新譜早耳2020』もうダウンロードしていただけたでしょうか?
リリース後に改めてみていて、ふと気づいたのですが、こうして昨年可能な限りのクラシック新譜を聴き、それが一覧になっているわけです。レコード芸術がやっているような、新譜のベスト盤選出もやろうと思えばできるはず(笑)
結果的に、『#新譜早耳2020』にどんなディスクが収められているか、先に知りたい、という人のためにもいいプレヴューになるのでは??;)

そこで各ジャンルごとに、大まかに、上のようなアルバムを選んでみました。ひとつひとつ、個別に見ていくとともに、最後まで迷った捨てがたいディスクも併せて紹介していきます。
選考の基準は、ここまで1年間のクラシック新譜を、ちょっともうお腹いっぱいくらい聴き続けた挙げ句(笑)いま振り返ってみて、なおまだもう1回聴くとしたら? それでもまだ、もう1回聴きたいのはどのディスクか?
つまり《もう1回聴きたい大賞》とでもいうべきもの、と考えてください。
*なお、全曲のストリーミング試聴(PCより無料可)へのリンクは『#新譜早耳2020』に付いています!

まず最初は、《大賞》受賞作;) 続きを読む

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