久々の一般誌(文芸誌?)寄稿となる、『ユリイカ』大貫妙子特集号が発売になりました。
テーマは、大貫妙子さんのヨーロッパ三部作について。
『シティポップ短篇集』のライナーノーツを見て、また僕のパリ暮らしが長いので…
とのことでいただいたお話でしたが、
しかし大貫さんといえば、僕にもいろいろ思い出すこともあります;)
ただ、『ユリイカ』ということなので、
見本誌を見ると、かつてのような文学と思想、というより、もう少し(昔の言葉でいえば;)サブ・カルチャー寄りの雑誌にはなっているかな、とは思いましたが、
やはり以前からの、ある程度ソリッドな、むしろ論文に近いものを読みたい読者層も、あるいは残ってるかもしれない。。などと思案した結果、
前半をわりと批評的なエッセイ、後半が個人的な思い出、という変則的な「2階建て」の原稿を書いてみました。
タイトルは:「いくたびかの出会い——「ヨーロッパ三部作」と「宛の無い」手紙」。
後半部分の個人的な思い出も、いまとなっては当時の〝同時代的な証言〟ということもでき(笑)若い大貫さんのファンなどには、知らないこと、理解のヒントになることもあるかもしれません;)
『オリーブ』、『月刊カドカワ』時代の思い出をエッセイ的に綴っているので、古くからの読者の方には、ことに楽しい読み物となったのでは。。;)
論文でもなくネットでもない、紙媒体での僕の文体、ミュージカリテも健在だろうと思います。グルーヴ、というかリズム感みたいなものは読めばすぐに判るでしょうし、
また、当時はファッション誌に出てくるモードのデザインや、お店の名前などが入っていたところが、 続きを読む
本当に久々の単著を含む、新刊2冊:『「細雪」の詩学』と『シティポップ短篇集』。
おかげさまで、その後さまざまな反響をいただき、ソーシャルメディア(現在fbがオフィシャル、tw、instagramはプライヴェイト、threadsはNewJeans中心;)ではその都度お知らせしてきましたが、
ソーシャルメディアはアルゴリズム依存で、フォローしていても流れない、という謎の権力支配に(ご存知の通り;)近年、さらされておりますので(笑)
表示されなかったポストもあるかと思います。
そこで改めて、前回のフォローアップ以降にいただいた、いずれもありがたい反響の中でも、特に充実したものを精選し、こちらにまとめておこうと思います;)
見落としていた、読み忘れていた、という記事やポストがもしあれば、ぜひこの機会に、こちらのリンクからチェックしてみてください!
出版直後、前回フォローアップの5月の時点では、簡単に読めない大部の『「細雪」の詩学』についても、徐々にご紹介、書評をいただきましたので、そちらから紹介すると、まず:
図書新聞(3642号)『細雪』と「二〇世紀世界文学」との間に回路を開く極めて野心的な試み――ナラトロジーの視角から『細雪』を精緻に解読 中山弘明(徳島文理大学)
この書評は、パリ大の博士課程での研究が本体となっている僕の論文を、日本の国文学研究からはどう接続できるか、という観点で、非常に前向きに論じていただいて、大変ありがたかったものです。
(たとえば、時枝文法との関連性の問題など、もちろん意識はしてるのですが、到底今回の博論枠組みの中では取り上げることができなかった、いいたくてもいえなかった、そのあたりもさくっと書いていただき、ほんとにありがたかったです)
次に『「細雪」の詩学』が出版直前の郷原先生のツィート以来、amazonでも少し注目されたのは、
若島正・評 『「細雪」の詩学 比較ナラティヴ理論の試み』=平中悠一・著
こちらの書評が毎日新聞に掲載された時で、これも、たいへん驚いたというか、 続きを読む