マガジンハウス

ただ、あなたがそこで生きていること。-「クロワッサン」n° 1013号に書評を寄稿

何か新刊の書評を書いてみませんか、とマガジンハウスの方が声をかけてくれたので、隙を見てささっと書いておきました;)

話題の本、気になる本〜「クロワッサン」n°1013
(1月10日発売号)

しかし、広く興味を持たれそうな、日本語の、しかも新刊、というと実は殆んど手にしておらず(笑)引き受けてから、アマゾンで何か面白そうな新刊は。。と物色し、じゃあこれかな…と*一本釣り*で読んでみると(笑)見事になかなかいい本だったので。。;)
どうして僕がこの本に興味を持ったのか、もっというと、この本『みんなにお金を配ったら』(みすず書房)の*ベーシックインカム*という主題がここまでの僕の仕事とどうつながるかということは、簡単にだが書評本文中に書いたので、そのあたりはせっかくなので、誌面で読んでもらうこととして;)
ここではその本文中、原稿用紙3枚の一息では、十分に紹介できなかったことで、まだまだ興味深いことを、けれどやっぱり*さささ*っと押さえておきます;) 続きを読む

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パリで見つけたこの1枚*日本では恐らくふつうに無視される、パリジェンヌなメリー・ウィドウ;)

B00005A9OB以前マガジンハウスHanakoでペク・コンウのフォーレ・アルバムをご紹介した際、実はこのHPのシリーズ『パリで見つけたこの1枚』の第1回で取り上げよう、と思っていたのはこのアルバムだった、と書きました。
パリに来たからこそ出会えたもの、という主旨のこのシリーズですが、
Hanakoにも書いた通り、韓国人の弾くフォーレ、などというものは、日本ではふつうに無視されそう、
よりインターナショナルで、演奏のメカニックな部分が評価され得るドビュッシー、ラヴェル、メシアンあたりならともかく、なんともフランス的な感覚のある、フォーレとなると。。
つまり、日本のクラシック・ファン、レコード評論家の間には、
非常に根深い*出身国信仰*とでもいうべきものがある 続きを読む

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「オリーブの見たパリ」Hanako n° 1119号に寄稿、“「オリーブ」トリビュート”;)

olive-paris-trois-numerosお待たせしました! 遂に「オリーブの見たパリ」掲載Hanako最新号(9月22日発売号)、登場です;)

1年間の“トリビュート連載”に僕から応えるかたちとなった、今回の3エッセイ。最後は雑誌「オリーブ」へのトリビュート。

かつての連載小説執筆者、という以上に、
’85年の単行本デビュー以降、コメンテーターとして登場させていただくようになる以前に、
そもそも僕自身、「オリーブ」の熱心な読者だったわけで。。(笑)
今回は、僕の書くものが好き、という方のみならず、
同じように、あの頃、「オリーブ」が大好きだった、という皆さんのために、ひとつ、ぞんぶんに筆を揮ってみました:) 続きを読む

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随想「京都、パリ—煙を雲とながむれば」Hanako n° 1118号に寄稿、“谷崎潤一郎トリビュート”;)

kyoto tanizakiHanako、最新号(9月8日発売号)、連載コンクルージョン第2/3回掲載です;)

この1年、Hanakoによる「トリビュート連載」ということで、’84年の僕のデビュー作を掲載いただいてきたわけですが、
連載掲載終了後のコンクルージョンは、僕の書き下ろし新作エッセイ。
第1回目はペク・コンウのフォーレ・アルバムをご紹介しつつも、
連載掲載のあとがき的なものに…という編集部からの希望もありつつ、でしたが、
今回、そして次回は、明確に、逆に僕からのトリビュート、ということになります。
つまり、今回の場合、Hanako京都特集にちなみつつも、英語的にいうならば、
“平中悠一 トリビュート to 谷崎潤一郎”;) 続きを読む

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