白水社「ふらんす」2015年1月号(2014年12月22日発売)パトリック・モディアノ特集に寄稿しました。
「ふらんす」は『失われた時のカフェで』刊行後の時点でもしっかりレヴューを出してくれており、今回のノーベル賞にちなんだ特集に参加できて非常によかったです。
内容としては、日本の大学の仏文科関係者とフランス語学習者が読者の雑誌なので、どちらに対象を絞るべきか最初、わりと悩んだのですが(笑)
結局、知識を並べていかにももっともらしいことを書くものではなく(笑)僕の本来いちばんやりたいところで書いてしまいました:
真面目な内容があって、でも楽しく読めるもの。
これをとにかくいい文章で実現する、というのが僕の常の目標であり、
諸条件のなか、今回は、僕としては、及第のところには持ってこれたように思います;)
どうぞご一読下さい。(僕自身、まだ雑誌は見てないのですが。…パリは遠いよ:p)
…しかし、入稿後の12月7日、ストックホルムで行われたM.モディアノのノーベル賞受賞スピーチをネットで見たところ、
僕がこの原稿に書いたことは全て、ご本人のことばで、遥かに素晴らしく、よりクリアにいい表されていました;)併せてご覧ください。(こちらより)
平中悠一「TVのモディアノ」白水社「ふらんす」2015年1月号(2014年12月22日発売)パトリック・モディアノ特集
ルキ、それは美しい謎…。現代フランス文学最高峰にしてベストセラー『失われた時のカフェで』 2014年ノーベル文学賞に輝くパトリック・モディアノ、2007年全仏ベストセラー Dans le café de la jeunesse perdue 日本語版。最新のフランス・モディアノ研究の成果をふまえた、50ページのモディアノ論「パトリック・モディアノと『失われた時のカフェで』の世界」を併録、入門にも好適。 |