ポッドキャスト、始めました;)第1回「9月のBonsoir」

前回のポストにも書きましたが、短い夏休みを使って、ポッドキャストのパイロット版も録音してみました。
どうしてポッドキャストを始めようと思ったか、という話は、番組の中でもしていますが、
ひとつには、ブラウザで簡単に、ワン・ストップで作れる、ということだったからで、
もうひとつは、音楽もかけられる、ということだったからです。

でも、実際にやってみると、これはかなり難しい(笑)
スタジオで、エンジニアがいて、ディレクターがいて、番組を作るのが、いかに楽だったか、ということが(当たり前ですが!)ほんとによく判りました。
スタジオで、いい機材で、エンジニアがうまい具合にセットしてくれて、ディレクターが、今のは判りにくかったからNGとか、今ので行けると思います、とかディレクションしてくれる。
フランス語だと“マキアージュ”といいますが、声もエンジニアが、何倍も聞きやすいように、ちゃんと調整してくれる。どうしても1箇所、発音が悪い時は、そこだけきれいに録り直してくれる。
これ全部なしで番組を作る、というのは、“寝起きのすっぴん”で出ていくようなもの、といえば判りやすいでしょうか…(笑) 続きを読む

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マタイが好きになった夏〜#新譜早耳2022 上半期早決算;)

先日、すごく久しぶりに、音校の生徒を見かけました。制服は、あれ、夏服、こんなふつうの、普段着みたいだったかな??と思ったんですけど、でも、ぱっと見て、判る(笑)ふた組、カップルでいたから、というのもありますが;) 涼し気な軽装で、へー、いまはこんな感じなのか。。と思った途端、うわーっと目に涙が浮かんできました。え? なんで? なんで? と動揺しましたが(笑)ああ、なるほど…。イヤフォンからちょうどその時聴こえていたのが、この曲、この録音:

Sonoko Miriam Welde: Bruch, Vaughan Williams & BarberSonoko Miriam Welde

ブルッフヴァイオリン・コンチェルト、第3楽章、フィナーレです。
自分の好きな音楽の傾向を、以前ベルリオーズの『幻想』を例に、できるだけあれこれ書いてみた回もありましたが;)
この経験で、この演奏も、当然僕にとっては素晴らしい(笑)ぜんぜん聴いているつもりはなく、頭ではただ女生徒たちを見ていたつもりだったのに(笑)耳だけで、見事に引き込まれてました。園子ミリアム・ヴェルデ。ノルウェーの、若いヴァイオリニストのデビュー盤です。指揮も同じくノルウェーの女性、タビタ・ベルグルンドが担当。ぜひ一度聴いてみて下さい。

…ということで、FBページほかにも書いたように、昨年来、あらためて博士論文を今回はなんとか完成してみようとしているため、趣味の(?)クラシック新譜の試聴も滞りがちで、現時点で2022年の新譜を語る、というのはやや無理があるという自覚はあるのですが(笑) とりあえず、小耳に挟んで印象に残った録音を、上半期では…という限定つきで、短い夏休み記念にポストしておきます;) 続きを読む

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学術論文2編を公刊;)

必要があって、日本語で小論文を書き、2編査読つきで公刊しました。
どちらも僕が本にできるかどうかは判りませんが、国会図書館には入ると思いますし(笑)また、いずれインターネット上でどちらも読めるようになると思いますので、機会があれば、ぜひご一読下さい。

内容ですが、先ずこの1本目、『言語情報科学』に掲載されたものは、査読を言語情報科学の先生方がおこなって下さると判っていましたので、一切手を抜くことなく、思いっきり書いています(笑)
昔から、というのは、高校や中学生の頃から、という意味ですが。。;)詩的な文章のみならず、ロジックな文章に関しても、僕はいつも「こういうことを書いたら判られないかもしれない…」というリミットの中で、文章を書いていたところがあるのですが、それがフランスに行って、フランス語で論文を書くようになってから、フランス語力の限界もあり、とにかく全力で書く、ということができるようになりました。
この論文も、判られないかもしれない、ということは一切考えず、間違っていなければ、理解される、間違っていれば、どこが間違っているかを指摘して説明してもらえる、という前提の上に、まったくリミットなしに、全力で書いています;)
日本語でこれができる、というのはやはり、言語情報科学という“場所”があったからで、またそこに集まっている先生方いたからだ、と思います。これは、僕にとっては大変幸運な経験だった、ということになると思います。

一方ふたつ目の論文は、日本の物語文学の研究者によって創設された学術団体の機関誌に投稿しました。つまり、日本の古典文、王朝文学、『竹取』『源氏』『狭衣』という意味での、“物語”です。 続きを読む

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日本語でも読める小説ナラション理論の古典×2;)

日本でも有名なナラトロジーのジュネット(以前こちらのページでも紹介しました)。
実はフランスでマスターを始めた時に、指導教官から、

“フランスでは文学研究をやる人はみんな学んでることだからとりあえず読んで無駄はないよ”

みたいなかたちで紹介されたものなのですが、読んでみると、小説のナラション(日本語では結局「地の文」に近い?)分析のための理論というだけでなく、自分が長年小説を書いてきて、なんとなくやっていたこととか、
こうしなくてはいけないとか、こうせざるをえない、などと、試行錯誤しながら経験的に学んできた、小説を書くときのいわば「文法」(?)のようなものに、 続きを読む

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ショパン、新次元〜4つのスケルツオ編| #新譜早耳2021

いや、あのね、今回は「ことばの綾」ではありません(笑)ほんとに来ちゃった、21世紀のショパン;)

Chopin Études Op. 25 – 4 Scherzi – Beatrice Rana | cd

Twitterでは、日本発売前に大騒ぎして速報もしましたが(笑)ラヴェル「鏡」ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」でも、そしてバッハ「ゴルトベルク」でも、絶対に無視できない、赤丸新譜をリリースしてきた28歳のイタリアの新鋭が、デビュー盤以来のショパンにアタック。 続きを読む

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[生誕150年特集] プルーストのプレイリスト;)

標題の通り、マルセル・プルースト(1871-1922)、今年は生誕150年記念ということで、作曲家の年次ポストはお休みし(?笑)夏休み利用にて関連ポストを作ることにしました;)

というのも、ひとつにはまず、作曲家のアニヴァーサリーではないものの、ぽつぽつ関連ディスクのリリースもあったから。
プルースト作品は、文学のみならず、絵画、演劇、音楽と、それぞれの芸術分野に関する記述に膨大なページ数があてられている。
音楽の場合、重要なモチーフとなっているのが架空の作曲家、ヴァントゥイユの作品で、この作中の架空の音楽作品、その描写を最初に読んだ際には念頭にあるのはドビュッシーか、とも思ったけれど、むしろフォレの音楽が描かれている、というのがひとつの定説となっています。

そこで、まず最初に紹介するこのアルバム: 続きを読む

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さよなら、ポリーニ、さよなら、アシュケナージ|#新譜早耳2020

最初に断っておきますが、もちろんこのタイトルはことばの綾、というやつでw 70年代のポリーニ、アシュケナージの録音の歴史的インパクトや価値、個人的な愛着などが、消え去るはずもありません;)
が、しかし、それにしても、このプレリュード!

ショパン: 24の前奏曲 エリック・ルー(2020)

この最初のプラージュ、作品28の1を聴き始めた途端(…針を落とした途端、などと書けないところが、デジタル時代の残念さ、ではありますが。。;)
「はーーー、時代は、変わったなぁー!」と唸ること、しきり(笑) 続きを読む

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ベートーヴェン・イヤー『運命』の復活なるか?|#新譜早耳2020

ベストバイ・ミュンシュ『幻想』では、もう何も書かないかも…と予防線を張っておいた #ベートーヴェン・イヤー2020 ですが。。
『#新譜早耳2020』リリース関連のばたばたが一段落し、一息ついてから、おもむろにまだ聴いていない今年の新譜に手を付けてみたところ、やっぱり、これを聴いてしまいました:

ベートーヴェン:交響曲第5番 作品67「運命」 テオドール・クルレンツィス指揮、ムジカエテルナ

調べてみると、日本のCDショップサイトでも、案の定、話題盤として扱われていました;)
結論にあたる*感想*をまず先にいってしまうなら(笑) 続きを読む

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『#新譜早耳2020』収録ディスク〜2019年度《早耳大賞》

『#新譜早耳2020』もうダウンロードしていただけたでしょうか?
リリース後に改めてみていて、ふと気づいたのですが、こうして昨年可能な限りのクラシック新譜を聴き、それが一覧になっているわけです。レコード芸術がやっているような、新譜のベスト盤選出もやろうと思えばできるはず(笑)
結果的に、『#新譜早耳2020』にどんなディスクが収められているか、先に知りたい、という人のためにもいいプレヴューになるのでは??;)

そこで各ジャンルごとに、大まかに、上のようなアルバムを選んでみました。ひとつひとつ、個別に見ていくとともに、最後まで迷った捨てがたいディスクも併せて紹介していきます。
選考の基準は、ここまで1年間のクラシック新譜を、ちょっともうお腹いっぱいくらい聴き続けた挙げ句(笑)いま振り返ってみて、なおまだもう1回聴くとしたら? それでもまだ、もう1回聴きたいのはどのディスクか?
つまり《もう1回聴きたい大賞》とでもいうべきもの、と考えてください。
*なお、全曲のストリーミング試聴(PCより無料可)へのリンクは『#新譜早耳2020』に付いています!

まず最初は、《大賞》受賞作;) 続きを読む

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「芸術にできること」〜新刊『#新譜早耳2020』パブリシティ用エッセイをポスト;)

新刊『クラシック名曲名盤 #新譜早耳2020』、無事ダウンロード可能となっています!

校正は三校、念校までやりましたが(笑)誤植や間違いなど、もし気づいた場合、こちらから教えていただけますと幸いです。
Twitterまたはfbページにコメントくださっても気づくと思います!

本書の内容、特徴、アピール点などは、前回のポストにいろいろ書いておきましたので、この上くり返しませんが(笑)
しかし、基本的にはクラシックの新譜ガイド、といってもいいものなので、クラシック音楽があまり好きでない、という人は、どうも食指が動かない、読んでも面白くないのではないか、というような、そういうreluctantといいますが(笑)まぁ、ひとつの危惧にも似たものがあるのではないかと思うのですね…;)

そこで、そういう方にも、よし、そういうことなら、ひとつダウンロードしてみよう!!と思っていただくために、パブリシティ用のエッセイを一本書いて、Mediumにポストしておきました!
…というか、プライオリティ特価予約期間を終了しようとした時に、大変な豪雨の災害が(今年もまた!)あり、こういう時にディスカウント終了、っていうのもどうなんだろう、それどころじゃないよなー、などと思ったところから、
そのまま一本、その気持ちですとんと書いてみました。 続きを読む

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