『ベルリン日和』後語:)気がついたこと、など〜ペリテクスト2(オーディオ版付)

PicsArt_08-26-09.04.43My very first Kindle本 aka 『ベルリン日和』(笑)のリリースから、
早いもので、もう2ヵ月近くが経とうとしておりますが…*まだ読んでいない!*という方は、是非是非、
こちらより…どうぞお願いいたします;)

こちらはインスタグラムにもポストした写真ですが、最初はむしろこれを表1に…と考えておりました。
なんで信号??と訝しむ方もいらっしゃるか、とは思いますが(笑)
同時に、この信号の人形のピクトグラムはアンペルマンという、現在のベルリンのマスコット・キャラクターであることをご存知の方もいらっしゃることでしょう…;)
旧東ドイツの信号機のデザインで、統一後いったん撤廃されたものを復活させた、という話です。

最終的に表1に採用した赤のほうが、緑豊かな感じもあり、本文によくマッチする…
とは思ったものの、アンペルマンのかたちは青のほうが面白いし、
グリーン・ライトは*前進*なので、、、などとも考えたのですが、
デザイナーのほうから、パッケージ・デザイン的にいえば、ピクトのかたちまで見る人は殆んどいない、
伝わるのは、せいぜい外国の信号ということで、赤のほうだとそこにさらに*止まれ*、
その次に標識の文字のかんじでドイツと気づくか、緑豊か、と気づくかどうか、というあたり…とのリマークがあり、
アンペルマンに気づかない人が多いなら、、ということで、赤のほうを選択した、というのが経緯です;)

さて、はじめてkindle本を作ってみて、いろいろ気づいたこと・判ったこともあったのですが、
今回あとがき的に、このポストを作ろうと思ったのは、
じつは『ベルリン日和』、本文中に、ひとつ書き忘れたことがある、ということに、リリース直前になって気づいたから、です(!笑)
時間的にもう本文中に取り込むことはできなかったわけですが、
それなりに重要な論点だと思われますので、やはり著しておきたい、
しかしその結論部だけを、例えばこちらの公式サイトに書いたのでは、やはり説得力に欠けるような気もしまして…
ふと思いつき、もう口で話して、オーディオ・ファイルにしておくことにしましたw
いわば『ベルリン日和』後語、オーディオ版、です;)

kindle本製作の、技術的な部分も、勿論あれこれ気づいたのですが、
そのあたりのGeekなことは、公式tumblrブログにでも、いずれさらにまとめられるかもしれません。。
例によって、またかなり気の早い話になるかもしれませんが(笑)
ともかく、紙の本、というのは今後、大衆的な、万単位で売れるものと、本自体で儲からなくてもいいもののほかは、教科書・研究書などもデジタル化されて行くでしょうし、基本的にはどんどんなくなって行く、と思います。

…ついでに書いておくとすれば、面白い読み物としての小説、例えば《共感》や《感動》を与える、と俗にいわれるような大衆的な小説は、いずれコンピュータ、AIが書くものが主流になって行く、と思っています。
チョムスキーがいっていたように、いまコンピュータでまだ上手くできないことは、セオリーを作ることです。
ある国、ある読者グループのより多数に共感を生む、感動を与える、というような明確な目的が与えられているものをAIが作るのは、比較的簡単でしょう。(チョムスキーの見解はこちらのブログ・ポストにまとめています;)
それに対して、そういう既成の目的とは違ったところから生まれるのがほんとの芸術作品、なのですが、芸術や学問の本質、本来の目的は、勿論お金を生み出すことではないわけですから(笑)
お金を生み出すものしか評価できない現代の経済中心主義には、本質的にはフィットしないし、正当な居場所がない(笑)
まぁ、僕が生きている間に「人間が書いた小説がヒットしています!!」というのがむしろニュースになる、というところまでは行かないかもしれませんが(笑)本質的な芸術作品、文学作品というのは、お金とはあまり縁のないもの、というその本来の姿に戻って行くのではないか…と思います;)

僕の予想が当たっているかどうかは判りませんが、
少なくとも、デジタル書籍を作ってみるのは悪いことじゃないだろう、と考えたのには、そんな僕なりの状況判断もあったのです。
では『ベルリン日和』後語、オーディオ版(笑)も、どうぞお楽しみ下さい;)

= 追記 =
今回こちらも初の試み、となった「オーディオ版」。こちらのあとがき(つまり、いわばあとがきの、あとがきになりますが。。笑)をFBページのほうに書きましたので、ご覧下さい。こちらです。

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…あの夏、ベルリン。。
2014年、ベルリン。文学、そして旅の記憶のラビリンス…。
ようこそ、旅行記と文学論の、ナラティヴな“街の迷路”へ。

『ベルリン日和』
“A moment.” …それは《気づき》の時。

作品についてのコメントはこちらへ。

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