新刊情報

新刊フォローアップ【公式】2024新刊まつり!!

平中悠一2024年4月10日、2冊同時に刊行された『「細雪』の詩学』と『シティポップ短篇集』。既にお手元に届きましたでしょうか。
刊行1ヵ月を機に、前回のポストで予告していたように、博士論文『「細雪」の詩学』の、ふだん論文、研究書を読みつけていない人はこの本をどう読めばいいか、という(攻略法?)のガイドを、ポッドキャストで話しました。
しかし、ポッドキャストで、耳で1度聞いただけでは判りにくいかもしれません。そこでこちらにも、その読み方の流れを簡単にまとめておくことにします。

が、その前に、今回の新刊『「細雪」の詩学』と『シティポップ短篇集』の紹介記事・ポストへのリンク、
『「細雪」の詩学』の読み方ガイドの入ったその問題のポッドキャスト、さらに『シティポップ短篇集』を紹介したその前回、4月のポッドキャストへのリンクと、
最後に『「細雪」の詩学』については既知のバグ(ミスプリント)をまとめていますので、その一覧表も設置しておきます(*準備中)。

目次
1. 紹介記事案内
2. ポッドキャストの紹介
3. 『「細雪」の詩学』の読み方
4. 既知のバグ:『「細雪」の詩学』初版 *準備中

1. 紹介記事案内

これまでに気がついたもののうちから一部になりますが、今回の新刊2冊が紹介された記事、ポストへのリンクをまとめます。
まず、新刊2冊を紹介した記事として、2024年4月22日毎日新聞夕刊、学芸覧に掲載されたインタヴュー。

「シティポップ」を読み解く 軽やかな「期待感の時代」 平中悠一さん、アンソロジー刊行

『シティポップ短篇集』を中心としたインタヴューとしては、

シティポップ」は音楽だけにあらず。〜集英社オンライン|ニュースを本気で噛み砕け

『「細雪」の詩学』については、博士論文としての最終審査を担当して下さり、この論文を隅々までご存知の東京大学の先生方のソーシャルメディアポストがやはり、貴重です。

郷原佳以先生、村上克尚先生、武田将明先生

『シティポップ短篇集』については、長年日本のポップス評論を牽引されている上柴とおるさんによる記事が見逃せません。

ミュージック・ペンクラブ・ジャパン」5月号(4番目のコラム)

シティ・ポップと都会小説の融和性♪」〜上柴とおるのポップス再前線

また、マガジンハウスPopeyeのweb版でも紹介していただきました:

ゴールデンウィークの余韻に浸りながら読みたい3冊。(2冊目)
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=速報= 新刊4・10発売、予約受付を開始!



各ソーシャル・メディア、facebook, thread, Medium, instagram, twitterではお伝えしてきましたように、4・10発売の新刊『「細雪」の詩学』、予約が開始されています!

紙の書籍としては、翻訳から約10年、単著としては約20年ぶりになりますが、東大の大学院に提出した博士論文。タイトルは変えましたが、本文をそのままのかたちでお届けします。

内容からいえば、当然、文学、日本文学研究、谷崎研究の専門家の方、
また物語理論、ナラティヴ理論、比較文学の方にも面白く読んでいただけると思いますが、同時に今回は、高校の国語科で、
さて、文学をどう教えよう…と真面目に取り組んでおられる先生方にもぜひ読んでいただきたい、と思っております。
谷崎『細雪』をテクストにした理論分析ですが、いま現在、小説を書いている、そしてこれから書こうとしている小説家、作家の皆さんにも、ヒントになることがたくさんある本ではないか、と思います。そもそも僕の関心が、“小説を書く人”の関心ですから。。

もちろんこれまで僕の本を読んできて下さった方、
特に最近、紙の本が出ていないから、紙の本が出たら買うんだけど、というようにいって下さっていた皆さんには、大変お待たせいたしました(笑)
今回は人文書、研究書ということで、
そういう理論的な本は面白くなさそうだ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
上手く読めば、ちゃんと読めるようになっていますので(笑)
また実際に本が出てきましたら、こういうふうに読むと上手く読める、というような読み方のガイドも行うつもりです。
どうぞご心配なく、予約しておいて下さい;) 続きを読む

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ショパン、新次元〜4つのスケルツオ編| #新譜早耳2021

いや、あのね、今回は「ことばの綾」ではありません(笑)ほんとに来ちゃった、21世紀のショパン;)

Chopin Études Op. 25 – 4 Scherzi – Beatrice Rana | cd

Twitterでは、日本発売前に大騒ぎして速報もしましたが(笑)ラヴェル「鏡」ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」でも、そしてバッハ「ゴルトベルク」でも、絶対に無視できない、赤丸新譜をリリースしてきた28歳のイタリアの新鋭が、デビュー盤以来のショパンにアタック。 続きを読む

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さよなら、ポリーニ、さよなら、アシュケナージ|#新譜早耳2020

最初に断っておきますが、もちろんこのタイトルはことばの綾、というやつでw 70年代のポリーニ、アシュケナージの録音の歴史的インパクトや価値、個人的な愛着などが、消え去るはずもありません;)
が、しかし、それにしても、このプレリュード!

ショパン: 24の前奏曲 エリック・ルー(2020)

この最初のプラージュ、作品28の1を聴き始めた途端(…針を落とした途端、などと書けないところが、デジタル時代の残念さ、ではありますが。。;)
「はーーー、時代は、変わったなぁー!」と唸ること、しきり(笑) 続きを読む

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