「あの日のミラージュ、ことばのないロマンス〜ペク・コンウ plays フォーレ」Hanako n° 1117号に寄稿。

Kun-woo Paik plays Faureさて、お伝えしておりましたように、Hanako連載コンクルージョン、第1/3回、最新号(8月25日発売号)に掲載です;)

今回の原稿について、特に愛読者の方にお伝えしておきたい付随的な情報が、ふたつあります:
まずひとつ目はヴィジュアル。
“She’s Rain”文芸賞応募原稿と、おまけで“Early Autumn”草稿大学ノートの画像があしらってあります!
これは、そもそも、今回の「トリビュート連載」が始まる際、ヴィジュアルの案として、
“Rain”の手書き原稿は残ってないんですか?との質問があり、
探したらどこかにあるはずです、と答えたものの、
僕にとって“Rain”や“Autumn”の原稿は、基本的には
*高校時代の鉛筆殴り書き*
ですので(笑)なにもお見せするようなものでも。。と思ったのですが、
その後考えてみれば、最近の小説を書く人には、もしかしたら、こういう手書き原稿、というものすらないのかもしれない、
であるとしたら、これも、いまとなってはひとつの過去の時代の記録として、面白いかもしれない…と考えて、今回の形となったものです;

もうひとつは:
前回ポストでもご紹介しました通り、今回のHanako連載、オープニングの際の寄稿に呼応する形で、今回は、“Rain”作中にも実は登場していた(笑)フォーレ、
特に、ペク・コンウ(Kun-woo Paik, pf)のアルバムをご紹介させていただいたこと。
エッセイ本文中でもちらりと触れましたが、じつは、これ、本来は、こちらのホームページのシリーズ、パリで見つけたこの1枚、*幻の*第1回、予定作品、でした(笑)
…と申しますのも、このペク・コンウ(韓国語だと、ペッコヌ、という音に近いのですが;)のフォーレ・アルバムあたりから、順番に、パリに住まなければおそらく一生気づかなかったかもしれない。。と思えるようなアルバムにいろいろ出会っていったところから、
このシリーズを思いつき、第1回はぜひ、このフォーレで。。と思っていたのですが、
何しろ日本では十分に評価されていないものばかり…ということになりますから、
さて、どう書いたものか、どれもほんとに素晴らしいものだけに、最初が肝心。。などと思ううち、ついつい後延べにしていたところへ、
ふとラジオから流れてきた日本でも周知のリパッティ、「主よ、人の望みの喜びよ」でシリーズ第1回をつい書いてしまったために(笑)
ますます書きづらくなってしまっていた…というわけです;)
しかし、ムッシュー・ペーク(=Paik・笑)のためには、むしろこれでよかったかもしれません。
Kun-woo Paik plays Faué、フォーレがお好きな方にも、初めてのフォーレ、という方にも、またピアノのほんとうに好きな方にも、ぜひお薦めしたい、
一家に一枚(?笑)必携の名アルバムです。
(*幻の第2回*以降の素晴らしい諸作品が、いつの日かご紹介できるかは…まだ未定、です;)
hanako 1117
…というわけで、トリプル・コンクルージョンの第1回目。
今回のHanakoの三エッセイは、どれも記念的なものとしたい、と思っていますので、
ぜひ皆さま、お手元にお取り置きいただけましたら、と願っております。
↓よろしくお願いいたします↓。

巻末エッセイ「あの日のミラージュ−−ことばのないロマンス」掲載、Hanako n° 1117(8月25日発売号)
in bookstore now!;)

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