You cannot fake emotion like that: you’re not that good! — ★★★
実はもう何年も前にソーシャルメディアに、
この映画をレヴューするかも、
旧サイトでやっていたロマンティック・コメディー映画レヴュー・ページ、久々の新エントリーになるかも…
などと書いたものの、
その時すぐにレヴューできなかったため、細かい点などあやふやになり、
ついそのまま放置してしまったのですが。。
アマゾンのプライム・ビデオの「見放題が終了する作品」の中にちらりとタイトルを見かけましたので、慌ててもう一度見てみました;)
Grey’s Anatomyの初期シーズンのメイン・キャストの一人で、もう、忘れがたいDenny Duquette エピソード(笑)の実質上のヒロインとして
“サンパな(感じのいい)ブロンド”、というわりに珍しい役所を演じていたKatherine Heigl 主演作、ということで、楽しみに見たのを思い出しましたが、
…それが“ちょっと抜けてるブロンド”、となってしまうと、どうしてもMarilynのパロディにしか見えない、ということにもなるのですが。。;)
改めて見てみると、やはりロマンティック・コメディー映画の常、と申しましょうか(笑)BF役の男の子、確かになかなかcute、ですがw
結局“可愛いお人形”、中身のない空っぽの人物になっており、このあたりは少女漫画と同じ、
女性のヒロインに感情移入できない人はおそらくさっぱり楽しめない、という憾みはやはりありますし、
…勿論僕は、それがふつうにできるのですが…僕の小説を面白い、といって下さる女性読者の多くがふつうに男性人物に感情移入できる皆さんである、ということと、ここは裏表の関係になっている、と思うわけです。。;)
また最後の落ちも、思いつきとしてはいいのですが、あれ、集まった友人たちは、かつての花嫁たちだよね??…と咄嗟に思うので、やはり幾ばくかの無理を感じざるを得ない(笑)などなど、
完璧!パーフェクト!とまでいえる仕上がり、ではないわけですが、、、
それでもこの作品を、レヴューしておこうかな。。と思ったのは、当時ソーシャルメディアにも書いた通り、
意外にもこの作品、そういった諸々の*問題点*を越えて、これまたボーイズが見てこそ面白い、ともいえる、珍しいロマンティック・コメディーになっている、と思うから;)
長年女性を口説き続けてきたボーイズなら、よーくご存知のこと、とは思うのですが(笑)
女のコには、口説けるポイント、というものがある。
*そこ*にくれば、まず、確実に口説ける、というポイントです;)
場合によっては、無理矢理そこに*持っていく*ことも(調子がよければ・笑)ちゃんとできるし、その場合でも、
まぁ、ざっくりいって、5分5分程度の確率でなら、ちゃんと口説ける。。;)
で、このポイントがどこなのか、というのを上手く説明してくれる人は、まぁ、いません(笑)
教えないのは、吝嗇、という部分もあるのでしょうが(笑)
例えばことばの達人であるはずの大抵の優れた物書きたちが、実はこのポイントを判ってない、
なぜなら若い頃、文学に、いい原稿を書くことに精進するばかりで、
ふつうに、文学とか一切抜きで、街場で、平場で、
率直に実地に、ごたく抜きで女のコを口説いた、その経験、絶対数が少な過ぎるからではないか…と僕は睨むのですが(笑)
かくいう僕も、この勘所がほんとにクリアに判ったのは、パリに来て、パリジャンたちのその露骨な(笑)やり方を、客観的に見てからではないか、と思います。。;)
例えば僕の畢生の大ナンパ長篇小説(笑)『ゴー・ゴー・ガールズ』中にも、このポイントは、実は描かれてはいません。
本文中にも確か明記した通り、あそこで描かれているのは、ほぼ女のコが“既に落ちている”、既に口説けちゃっている、というかたち:
大抵の恋愛映画、ロマンティック・コメディー映画も同様で、
主人公ふたりが恋に落ちるのは、説明不可能な一種の“化学反応”、として描かれる…
…実は最初から好きだったことに喧嘩しながら気づいていく、というロマンス小説の定石パターンも、この範疇に入ってきます;)
それに反して、この作品では、なんと、この女のコが口説ける瞬間、というものが、
一応ではあるにせよ、愚直に、まっすぐ描かれてしまっています!!
…なぜそれが“一応”なのかを、ここですっきり説明しないのは…うーん、僕の吝嗇、かもしれないですねw
…あるいは年若い男性は、この作品を見て、
でもこれを一体どう実地に生かせっていうんだよ!?…と思うかも(笑)
しかし、ある程度経験値のある男性なら、あ、そうそう、これだよね、
この感覚、このポイントなんだよね。。とふつうに甦るものがある、かもしれません;)
スポーツや楽器と同じで、同じことを正確にくり返しているつもりでも、
フォームやピッチは少しずつ、知らないうちに崩れていたりするものです。
そのあたり、この作品を見て、ある種、鏡に映すよう、
ちょっと微妙に微調整、あの感触・感覚を思い出し、ファイン・チューンができた、という人も、あるいは出てくるのでないか。。。そんな1作です。
と、ここまで書けば、女性の皆さんも、一体僕が何をいっているのか、
この映画、ちょっと見てみたくなったのではないでしょうか?;)
。。というわけで、久々のロマコメ・レヴュー。
なんだか久々の恋愛論、ナンパ論(?笑)ともなってしまったかもしれませんね。。;)
『幸せになるための27のドレス』 プライム・ビデオ | dvd
旧ホームページ『ロマンティック・コメディ映画レヴュー』の更新は停止していますが、今回のレヴューは、暫定的にその続き、特別編??としてお届けします;) 旧ホームページ『ロマンティック・コメディ映画レヴュー』はこちら。 前のレヴュー|レヴュー作品一覧(全50タイトル) …旧ホームページを開きます。 |
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…あの夏、ベルリン。。 2014年、ベルリン。文学、そして旅の記憶のラビリンス…。 ようこそ、旅行記と文学論の、ナラティヴな“街の迷路”へ。 『ベルリン日和』 作品についてのコメントはこちらへ。 |