最初に断っておきますが、もちろんこのタイトルはことばの綾、というやつでw 70年代のポリーニ、アシュケナージの録音の歴史的インパクトや価値、個人的な愛着などが、消え去るはずもありません;)
が、しかし、それにしても、このプレリュード!
この最初のプラージュ、作品28の1を聴き始めた途端(…針を落とした途端、などと書けないところが、デジタル時代の残念さ、ではありますが。。;)
「はーーー、時代は、変わったなぁー!」と唸ること、しきり(笑)
テンポを落とし、ルバートもたっぷり、丁寧に歌い上げる、ロマンティックといえば、非常にロマンティックな演奏だけど、それが往年の偉大なショパン弾きたち、時代がかった演奏とは切り離され、別物として、やっぱり現代的な演奏だなぁ。。と聴こえてくる。
単に録音が今どきの音だから、ということにはとどまらず、やはりこの演奏は、ポリーニ、アシュケナージといった70-80sのスタイリッシュな新解釈を経たかたちで出てきている。
あの時代に、この二人とマルタ・アルゲリッチくらいが、レコーディングにおいて、いわば過去の名演を「過去の名演」としてきれいに閉じ込めてしまった。
ところがこの、当時の新世代のショパン弾きたちの新しかった録音が 続きを読む