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  • 教えて、DSK♥ ️〜*保守二大政党制*って、アリなの??

    フランスではDSKの通称で知られる、ドミニク・ストラス-カーン。
    経済に明るい人は、IMFの前ディレクターとしてご存知かもしれません。
    国際三面記事に強い人は(笑)例のNYのソフィテルで、ハウスキーピングの女性を襲った咎で、逮捕、失脚、というニュースをご記憶でしょう。
    仏PS(社会党)の候補として、次期大統領と期待される人物を、公衆の面前で犯罪者扱い!?ということで、
    フランスでは、国辱、アメリカの罠、というような声も上がったのですが、
    確かにそもそも女性に関しては、続々と問題が出てきて、
    それもちょっとパトロジカルな印象もあり、政界を去った−−
    −−その後釜にフランス人で女性、ということでイイ感じにFMI(とむしろフランス語ではいいますが;)のディレクトリスに収まったのが、いかにもお金持ちのマダム然とした(痩せて日焼けしている;)ご存知クリスティヌ・ラギャルド。シラク、サルコジの保守党政権で、大臣を歴任していた人物です。

    …他方、そこで「行ける」と踏んで一気に大統領になってしまったのが、フランソワ・オランド。これは「個人の感想」ですが、、
    オランドはそもそも大統領の器ではないと承知の上で、行けたから行った、という観がある…
    CV(履歴書)に*元フランス大統領*があるのも悪くない、といいますか(笑)
    権力の座自体にはこだわらず、第五共和制の現職大統領として初めて二期目を目指さず、あっさり辞退、
    結果的に、ここまでの政治責任を問われることもなく、
    今年の大統領選でのPSの解党的大敗北の責任を問われることもなく、
    あるいはフランス社会党最後の大統領として、まんまと勝ち逃げ。
    選挙後数ヶ月で、飄々と現政権に苦言を述べている。。
    いや、この人は、なかなかのマキャベリストではないか、と思うわけです(笑)
    (ムッシュ・オランドについては、こちらのポストも、ぜひどうぞ;)

    その前大統領オランド、そして現大統領マクロンを前に、問題のDSKがスピーチをした、というのが、冒頭にクリップしたこのニュース。

    マクロンは政策も、フィロソフィーも、とにかくDSKに学んだところが多いとされており、いわばコピー元的なところもあるわけで(笑)

    …ついでにマクロンについても「個人の感想」で切ってしまうと、
    オランドが機を見るに敏、で大統領になったとするならマクロンは、もう想定外の大ラッキー、世界一のラッキーで仏大統領になってしまった、という感じ。。(笑)
    とにかく国内未曾有の大量殺人テロの傷を抱えたまま、英EU離脱、米トランプ政権誕生と、世界のナショナリズムの高まりを目の前にし、
    フランス人の建前力、と僕は呼んだこともありますがこちらをどうぞ;)
    本音、心の底では高まりに高まっても不思議のないナショナリズムを、
    なんと、フランスのいわば超自我が押さえてしまった…(笑)
    有名な仏極右政党FNは、政権の取れる政党になるどころか、
    今は完全に失速、こちらもガタガタ、という様相を呈していますよ;)
    …とはいえ、だからフランスはリベラルで素晴らしい、ということにはならないのが実はポイントで、
    フランスは建前で本音を押し殺しすぎる面もあり、だからこそ共和制でそれなりにここまで上手くやって来ることができた、というところもあるけれど、その反面、たとえばフランスの戦後処理問題なんかも、つまるところ根はここにあるわけでしょう。。

    かくて誕生したマクロン政権。
    大雑把にいって、中道左派寄りのポピュリズム政権、と見ていいでしょう。

    このマクロンを前に、いわば“本家筋”のDSKが苦言を呈し、戒めた。
    クリップしたものとは違いますが、
    別のニュースでアンカーが、
    「これはDSKがマクロンに、左派の価値観の教えを説いたもの、ということでしょうか?」と訊いたところ、
    すかさずコメンティターが、
    「まぁ、でも左派の価値観を説くならば、ホテルでハウスキーピングの女性を襲うのだって、左派の価値観からは外れてるでしょう!」とすかさずいっていましたが(笑)
    ともかく、問題の、DSKの*教え*なるものを聞いてみましょう。
    曰く:
    “右派と左派の価値観は同じではない。このふたつがあって社会のバランスが取れる。が、このふたつの対立は、民主主義があるかぎり生き続ける。ふたつの価値観を組み合わせることは、ふたつを混同(同一視)することではない。右と左を共に進めて行くことが、このふたつのバランスをとる方法だ。”
    …まぁ、大体、そういうようなことを(笑)いっていますね。
    クリップしたヴィデオでは、レポーターの女性がすぐに「右左の違いは残っているし、残らなくてはならない、マクロン大統領の考えとは違って、ということですね」と(まぁ、だいたい・笑)まとめていますね。。

     * * * *

    日本では、*保守二大政党*という「マジですか?」なキャッチ・フレーズが出てきているようです(笑)
    *保守二大政党による安定的な政治で、政権交代、選択肢のある政治*、みたいな話にしたいんでしょうけども、
    ちょっと考えたら、猫でも判る、それ、選択肢、ありませんから(笑)

    そもそも二大政党制の政権交代・選択肢のある政治を可能にする、という触れ込みで、小選挙区制が導入された、ということを(英語的にいうなら)覚えているくらいには僕は十分年を取っているわけですが;)
    あそこでは、ちょっと見通せなかったですね。。
    結局、グランドデザインは、*いかにリベラルを潰すか*、これだったわけです。

    つまり、*保守二大政党制*には選択肢がない、という話になりますが、
    保守二大政党には、思想的な違いがない。要するに、目的を達するための手順に対する考え方が違う、というだけです。

    日本では社会主義、というのはうまくいかなかったシステム、ということになっていますが、
    。。そしてフランスでも、あの絶対だれがやってもダメな段階で、政権を取ってしまった、その後のテロがさらにだめ押しで、PSはもう、ガタガタ、ですけど(笑)
    …そのかわり、といってはなんですが、極左ポピュリズムも台頭してきていますね;)
    フランスの社会主義、っていうのは、日本でふつうに思うような、腐敗したビューロクラシーの全体主義、みたいなものではなく、
    フランスの共和国の精神、“自由・平等・友愛”のうち、
    “平等”を追及するもので、
    その大義は、“社会正義の実現”、です。
    例えば経済政策だって、アメリカの共和党もそうですが、
    保守は基本的にフリーマーケット、小さな政府で、資本主義をいわば野放しにしようとする。
    すると資本主義がふつうに機能して、資本の集中が起こる。
    つまり、金持ちがより金持ちになり、貧富の差はどんどん広がって行く。それが資本主義のまず基本です。
    そしてその集中した富がどんどん大きくなれば、トリクルダウンで、ぽたぽたと落ちてきて、末端の生活も最後には楽になっていく(はず)。
    これが米共和党の歴史的、伝統的な経済政策の立場、だといわれています(すみません、CNNによれば、です;)
    今度の日本の新党の*寛容な保守*というのの*寛容*というのも、要するに、たとえばそういうことです;)

    保守二大政党だと、つまり、こういう時に、
    いや、一部の人に富を集中させる資本主義に政府が介入し、
    もっと市民に公平に還元すべきだ、
    …というと、要するに、アメリカでいえば、リベラルの民主党、
    フランスでいえば、社会正義を実現する、社会主義、社会党の立場ですが…

    この、本当の選択がない、
    いや、基本的に富は集中させてトリクルダウンだけど、
    そのやり方をどうすべきかなんだよ…というところの選択肢しかなくなる、という。。(笑)
    例えば、在日米軍に撤退してもらう…は勿論のこと(笑)
    少なくとも現在の在日米軍のあり方はおかしい、
    一度撤退させた後再駐留を許可したフィリピンだって、日本と同じ旧枢軸国のイタリアだって、現在のイラクでさえ、もっとマシな地位協定を持っているそうなので、
    じゃあこれをどうするのか。。というような選択肢は、ない。
    日本の更なる軍事大国化に反対したい、
    そして、ひいては、日本の核配備に反対したい…というような、
    *本当の*選択肢は、保守二大政党では与えられない。
    フランスがやったような、政策による少子化現象の逆転、というような選択肢も出てこない。
    …フランスの例を見れば、猫でも判りますが(笑)少子高齢化というのはNHKがいってるような、あたかも自然に起こった社会現象に政策でどう対処するか、という問題ではなくて、むしろ完全な政策の問題、そもそも政策から生まれ、政策で解決できる問題です;)

    今度の選挙で、自民、公明、希望、維新、と保守政党がずらりと並ぶことで、
    日本のリベラル(つまり、反戦、反軍事、社会正義の実現、などを是とする)潰しは、ほぼ完成してしまうでしょうね。。
    自民対都民ファーストの都知事選の際、はっきり書きましたがこちら;)
    あれを「紅勝て白勝ての紅白戦」、というのと要は同じで、
    この4党の違いは、要は手順の違いのみ、です。
    まったく違う主張に対しては、
    例えば米軍基地を日本からなくす、とか、
    軍事力拡大反対、とかいう政党が出てきたら、
    この4党はいつでもひとつになれる。ひとつになって、潰しにかかることができる。
    だって、本質的な違いはないわけですから!
    そんなの、いわば派閥闘争、単なる内輪の権力闘争に過ぎません。(自民対都民ファーストがそうだったように;)
    そうすると、現状、残るは共産、立憲民主党、社民党、以上、ですか。
    日本の議会には、大きくいって、本質的にはひとつの大政党と、実際にはなんの力もない小政党以外ない、
    つまり、実質ひとつの政党しかない、ということになる。
    そして、ひとつの政党しかない、というのは勿論ファシズムの基本、です;)

    ここまで来れば、今回の選挙、リベラルにできることは、限られています。
    ひとつは、まず、どんなに小さくても、リベラルの火を消さないこと。
    そして臆さず自分の考えを表明し続けること。

    日本には揺らぎないリベラル、つまりたとえば、反戦、反軍拡、社会正義の実現、等々をぶれなく支持していく、という人は、
    現状1−3割程度しかいないですよ。
    リベラルが力を持つには、浮動層、このネット社会では、ポピュリズムに頼るしかないでしょう。
    そして今は、その時期ではない。

    何度も書きますが、民主制が独裁制に勝るのは、唯一、
    失敗しても、やり直せる、ということ。それだけです。
    失敗は、民主主義には付きもの、民主主義は、まどろっこしいものです。でも、やり直せる(笑)
    国民主権が完全に骨抜きにされ、この軌道修正、リカヴァリ力が働かないようにされる恐れはあって、さすがにここは、気をつけてかなくちゃいけない。しかし、
    そもそも、フェイクな保守*二大政党制*ではなく、ほんとの二大政党制も、そのため有効なのですが、
    変化していく時代に対して、変化を封殺する安定性、固定性を作ることは、 それ自体が脆弱性、リスクである、ということも、ちょっと考えれば。。
    。。まぁ、これは、確かに猫にはちょっと判らないかもしれませんが、人間には、判る(笑)

    僕は根が楽観的だから(笑)
    逆説的に、いろいろ悲観的に、こうしてロジックに詰めていくわけですが(笑)
    まぁ、日本のリベラルにも、実は勝機はあるんだと思いますよ。
    ひとつは、フランスの政治を見てて、思うけど、
    日本の政治は、左右ともに、相対的にですが、はるかに稚拙だと思う。(フランスの政治に稚拙なところがない、というわけではないですよ!)
    その稚拙さは、現在圧勢の保守にも致命的な失敗をもたらすだろうし、
    所謂北朝鮮危機、
    これ、確かに日本の核武装、という最悪の結果にもつながりうるものに見えますが、
    (核武装が日本にとって最悪の選択なのは、説明の必要もないでしょう、つまり核武装をしたらその時から、今はアメリカを向いてる北朝鮮の核、ミサイルが一気に日本に向けられる、ということなのですから!!)

    アメリカのメディアをふつうに見ていると、これ、政治的には、ほんとは逆に米軍の朝鮮半島、ひいては日本列島からの撤退にさえつなげていくことの十分にできる、
    絶好のレヴァレッジにもなりうる、と思うのですが。。

    既に十分長くなりましたので、そのお話は、また、機会がありましたら。。;)

    yuichihiranaka:
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    …あの夏、ベルリン。。
    2014年、ベルリン。文学、そして旅の記憶のラビリンス…。
    ようこそ、旅行記と文学論の、ナラティヴな“街の迷路”へ。

    『ベルリン日和』
    “A moment.” …それは《気づき》の時。
    作品についてのコメントはこちら

    10/10/17

平中悠一公式tumblrブログa perfect day for gingham-check
公式HPでは取り上げない、政治や社会、Geekやポップス、ジャズ、TV、etc, etc…
インターネットで見つけた気になるものの、スクラップ・ブック。
最近読みたい雑誌がない、というあなたのために。…グラビア・ページもあります;)
全てを楽しむには、こちらから…。

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