『今の僕は、正直、ちょっともう、たくさん、という気分である。
夏も、ボーイ・ミーツ・ガールも、恋の駆け引きも、男同士の友情も、
イノセントな初恋の思い出も、ナンパも、Hも、
ナイト・クラッビングも、ブラック・コンテンポラリィ・ミュージックも、
お気に入りのワードローブも、切ない夏の終わりも。
そして、もちろん、はかない、恋も…。』
『後書き』より
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あなたはどこで挫折したのでしょう?
リカコが下着姿でうろうろしてる辺り(3章後半)でしょうか?
それとも4章、主人公とヒロインが初めてデイトする辺りですか?でも面白いのはそこから、です!
5章は男のコの間ではいちばん批判の多かったモンダイの章です。
そして6章はかなり長い章ですが、技巧的な実験満載、読みどころは多いです。そこまで読めば、後は一気だと思います。
7章ではボーイズの軽妙なやりとりと、夏の夕立の雨音が聞こえ、
8章ではこの年齢なりに粋な、男同士の友情が胸に迫るでしょう。
そして9章では南の島での蕩けるようなアヴァンチュールが待っています。(ここがサイコー、という男のコも多い)そしてハードボイルドな10章を挟み、
11章、ここを読んで、リカコを好きにならない男のコとは付き合うのを止めた方が賢明でしょう。最後、12章は怒涛のクライマックス。不肖平中入魂の濡れ場もあります。
勿体ないので、ぜひ読んじゃって下さい!
by 平中悠一
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これらは、増刷の暁にはきちんと訂正される予定です。ただし、増刷には在庫の完売が必要です。そのためにも、どうかみなさん、ご協力を!(友達にも買わせちゃう、とか…。無理か(笑))